やけどの原因

どうして症状が起こるの?

やけどは誰でも一度は経験するほど、よくある日常的なケガの一つで、熱湯や火、電流、薬品などに触れたときに起こります。からだを守る皮膚が損傷するため、適切に処置しないと、感染症などの合併症を起こす場合があります。

やけどとは?

やけどは、熱や化学薬品などによって、皮膚や組織が損傷された状態をいいます。皮膚は本来、体内に菌が侵入するのを防ぎ、水分や体温を保持するはたらきをしています。やけどを負うとこのはたらきが失われ、ひどいやけどでは、感染症や、血圧・体温が低下するなどの合併症を引き起こすこともあります。

やけどができる原因と種類

やけどの種類は、原因によって以下の4つに分類されます。
家庭でのやけどは、ほとんどが温熱やけどによるものです。

  • 温熱やけど(熱湯や火炎など、熱いものに触れた場合)
    ※低温やけどを含む
  • 電気やけど(雷や電流に触れた場合)
  • 化学やけど(酸やアルカリに触るなどした場合)
  • 放射線やけど(日焼けした場合、放射線を浴びたりした場合)
    • 【低温やけど】について
      皮膚は45℃以上の熱でやけどになりますが、45℃以下でも、長時間触れているとやけどになります。これを【低温やけど】といい、熱によるダメージを長時間受けるため、皮膚の深くまで損傷することが多く、注意が必要です。

やけどの症状

やけどの症状は、皮膚が損傷を受けた深さ(深度)や広さ(面積)で変わります。見た目では軽く見えても、皮膚の奥まで損傷していることもあるので注意しましょう。

深さ(深度)

皮膚の損傷を受けた深さによってI~III度に区分されます。

やけどの深さ

深度 外観 症状 治療期間
I度 発赤、紅斑 ヒリヒリする痛み、熱感 1週間以内
II度浅在性 水ぶくれ、発赤、びらん 強い痛み、灼熱感 2週間程度
II度深在性 水ぶくれ、表皮脱落、白色~ピンク色 強い痛み、知覚低下 2週間から数週間
III度 白~黒色で乾燥、毛が抜けやすい 痛みなし 皮膚再生しない

広さ(面積)

やけどした広さの判定は、大人と子どもで違います。大人ではからだの1部位を9の倍数とする「9の法則」、子どもでは5の倍数とする「5の法則」に基づいた以下の図を参考に、やけどを負ったからだの部位に書かれた数字(%)で広さを判断します。やけどがとびとびの場合は、手のひらの大きさを1%として概算します。
深度II度以上のやけどを、大人では全身の20%以上、子どもは10%以上負った場合、広範囲のやけどとみなされ、合併症などを引き起こすおそれがあります。

やけどの面積

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