月経痛(生理痛)

月経痛(生理痛)の対策

3.月経痛(生理痛)になったらどうする?

日常生活に支障をきたすほどのひどい痛みがある場合は無理せず安静にし、早めにくすりを飲んで痛みを抑えるなど、上手にセルフケアを行いましょう。月経が長引く、量が多い場合は子宮内膜症など、病気の疑いがありますの医師による診察・治療が必要です。

  • 医療機関での受診をおすすめする場合と、セルフケアできる場合

    • 医療機関での受診をおすすめする場合
      子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が疑われる場合

      20歳代以降や出産後の女性で月経のたびに激しい痛みが増していく場合、月経期間が長引く場合、量が多い場合は、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が疑われます。なるべく早めに産婦人科で超音波検査を受けましょう。
      子宮筋腫の場合は、月経血量が多くなり血塊ができることで月経痛を起こします。子宮内膜症の場合は、子宮周辺の内出血によって痛みが月経の数日前から始まり、月経が始まるとともに軽くなるのが特徴です。

      貧血が疑われる場合

      動悸や立ちくらみ、めまいなどがあるときは内科で貧血の有無を調べましょう。貧血がある場合や月に2~3回月経が起こってしまう場合などは、婦人科で月経異常の原因を調べる必要があります。

      セルフケアできる場合

      原因となる病気のない月経痛(機能性月経困難症)の場合は、セルフケアで対処できます。

  • 子宮を収縮させるプロスタグランジンを抑える非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

    • 月経痛は、子宮の中に分泌され、子宮の収縮を促すプロスタグランジンの増え過ぎが原因と考えられています。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)によって、プロスタグランジンの働きを抑えることができます。
      非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は15歳未満は使えませんが、代わりにアセトアミノフェンという鎮痛成分があります。これは、脳の痛みを感じる部分に働きかける作用があります。

      くすりで月経痛を抑えるしくみ

  • くすりの選び方と注意点

    • つらい痛みを我慢して心理的にストレスを重ねるより、くすりを上手に使って月経期間を快適に過ごす方がからだにやさしい対応です。

      OTC医薬品で、鎮痛成分を配合したくすりがいろいろ出ています。月経痛の場合はプロスタグランジンの増え過ぎが原因となるため、プロスタグランジンを抑える働きを持つ非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使ったものが主流です。副作用として胃腸障害を起こしやすい性質がありますが、最近は、飲んでから痛いところに効くまでのしくみを工夫し、胃を荒らしにくくしたタイプが出てきています。

      年齢、ほかのくすりとののみ合わせ(循環器系の病気のくすりなど)、病歴(ぜんそくなど)によって注意が必要な成分もあるので、薬局で専門家に相談し、自分にあったくすりを選びましょう。

      主な鎮痛成分 作用 特徴(OTC医薬品として)
      非ステロイド性
      抗炎症薬
      (NSAIDs)
      イブプロフェン 痛みのもととなるプロスタグランジンの生成を抑える 解熱作用、鎮痛作用がある。胃腸障害は少なめ。15歳未満は避ける。
      アスピリン 解熱作用、鎮痛作用がある。胃腸障害に注意。
      エテンザミド 解熱作用、鎮痛作用がある。胃腸障害は少なめ。
      イソプロピルアンチピリン 脳の痛みを感じる部分に働きかける 解熱作用、鎮痛作用がある。他の解熱鎮痛薬と配合すると効果が高まる。
      アセトアミノフェン 解熱作用、鎮痛作用がある。抗炎症作用は少ない。15歳未満でも使える。

      2011年1月21日にロキソプロフェンナトリウム水和物配合の解熱鎮痛薬が発売されました。
      ロキソプロフェンナトリウム水和物は痛みに速く・よく効き、胃への負担が少ないプロドラッグです。

      • プロドラッグとは、成分が体内に吸収されてから活性型に変化し、効果を発揮するお薬のことです。
      • 空腹時の服用は避け、鎮痛薬をのむと胃がむかむかする、などの症状が気になる人は、胃粘膜の障害を起こしにくい薬剤を選ぶなどするとよいでしょう。
        胃がむかむかするなどの症状が気になったときにはH2ブロッカー胃腸薬などで症状が軽減されます。薬剤師や登録販売者などの専門家に相談しましょう。
      • 用法・用量をきちんと守りましょう。鎮痛薬をのんでも効かない痛みは、器質性月経困難症(子宮筋腫や子宮内膜症)の場合があるので、医師に相談しましょう。
  • その他月経痛(生理痛)のセルフケア

    • 安静にして、休息や睡眠を十分にとる

      安静にしていると、かなり出血の量が少なくなります。つらいときは無理せずに休みましょう。
      からだがむくんでいるときは、塩分と水分を控え、早めに休むようにします。

      体を温める

      月経期間中は子宮の周囲がうっ血して血行が悪くなっています。腰のまわりを温かく保つことで、痛みがやわらぎます。

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